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ブロードバンド −ITとキーワードより
目次
0 コラムをはじめるにあたり
1 ITとキーワード
1.1 ブロードバンド
1)高速デジタル専用線
2)CATV回線
3)ADSL
4)光回線、光ファイバー回線、FTTH回線
5)無線回線
1)他社ホームページの閲覧が速い
2)他社PDF資料のダウンロードが圧倒的に速い
3)メイルの送受信が速い
4)自営ホームページ、電子メイルサーバの応答が良くなる
5)PCのアップデート(バージョン)の速度が速い
0 コラムをはじめるにあたり
「IT」とは何なのか?「Information Technologies」の省略形であり「情報通信技術」と云われても漠然としています。電子的に情報を処理する技術の総称である「IT」そのものは、様々な要素から成り立っています。部分的な要素技術、総合的な結合技術の組み合わせと相互関係で成り立つこの世界は「仕組みとして利用できるもの」が結果です。このコラムでは、なるだけ平易にIT関係の事柄を説明します。ぜひご一読ください。また、皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。
1 ITとキーワード
IT分野の説明を聞くとカタカナ言葉を追うだけで疲れてしまうし、自分がやりたいこととの関係が混沌としてきます。
「キーワード」は、それを用いる人の立場で意味が大きく異なります。キーワードは一意のものではなく「売る側の都合によるもの」と「使う側の都合によるもの」で大分類ができます。「この人はどちらの立場で説明しているのだろう?」と考えて聞くと分類は簡単です。
「売る側の都合」とはコンピュータやシステムを売る側だけでなく、「情報を売る側」の都合もあります。いわゆる業界誌は発行部数を伸ばすことが大切です。質の良い情報を提供することはその手段になります。業界で使う言葉には、古くからある考え方を新しい言葉で言い換えていることは良くあることです。また言葉の使い方が適切でないこともまま見受けられます。
コンピュータ、ソフトウエア、通信機器のメーカーはとにかく製品が売れなければビジネスが成り立ちません。そのためキャッチフレーズを決め、徹底してそのフレーズをユーザに意識付けようとします。そのため莫大な広告費を投入し、なるだけ目に触れるような広告宣伝を行い、広告主に都合の良い「キーワード」を定着させます。
使う側は、売る側の都合で作られるキーワードを「使う側の都合」に置き換える必要があります。「キーワード」の背景を知らずに鵜呑みしないよう注意したいものです。鵜呑みにしないためには、「使う側が必要なこと」を基点として「キーワード」がどう役に立つのかを考えるひつようがあり、使う側が求めることを整理する必要があります。
1.1 ブロードバンド
□最近よく使われている言葉に「ブロードバンド」があります。一般企業にとって以下の二つがポイントです。ブロードバンド接続は情報の交換速度を改善し、生産性を向上させるものだと言えます。
ブロードバンド接続=高速インターネット接続
1.5Mbps程度以上でインターネットに接続すること。反対語はナローバンド接続で、モデム、ISDN、1.5M以下の専用線接続。
ブロードバンド回線=高速インターネット回線
1.5Mbps程度以上でインターネット接続できる回線を指します。以下のように、いろいろな回線種類があります。
1)高速デジタル専用線
従来からある回線で上りも下りも1.5-6Mbpsです。回線コスト面は最も高価ですが、回線の正常性を監視する契約により、障害対応が素早く行われ、ほとんど切れることはありません。信頼性は最も高いといえます。
2)CATV回線
従来からありますが、近年インターネット接続の速度が向上し、家庭ユーザに最初に普及したブロードバンド回線です。ケーブルテレビ会社で回線速度は異なります。小田急ケーブルビジョンの場合、上り512Kbps、下り8Mbpsです。
3)ADSL
2000年より販売開始となった回線。上り最大512Kbps、下り最大1.5Mbpsが代表的でより高速な上り最大1Mbps、下り最大8Mbpsの二種が広く普及しています。一般に下りの回線速度をとって「1.5MのADSL、8MのADSL」と呼びます。さらに高速な12MのADSLの普及が始まっています。ADSLの特徴として、電話局とユーザ宅との間の距離と通信回線の状態により回線速度が大きく異なります。実際に回線を引いてみないと通信速度はわかりません。
4)光回線、光ファイバー回線、FTTH回線
企業、家庭向けの安い接続サービスは昨年より始まり、上りも下りも10Mbpsまたは100Mbpsです。NTT東西、電力系通信会社、USEN等が提供しています。現在は大都市部ですが今後広く普及すると思われます。
5)無線回線
家庭向けを含む安い接続サービスは最大1.5Mbpsのサービスが2000年より開始されています。まだ提供地域が少ないのですが、少ない設備で広い範囲を接続できます。最近は「ホットスポット」で「無線LAN」の話題が盛んですが、無線回線の中には無線LANと同じ仕組みを用いたものもあります。
□安価なブロードバンド接続を利用することで、一般家庭やSOHOでも高速接続が可能になりました。現時点で仕事上都合の良いことは以下の点です。
1)他社ホームページの閲覧が速い
国内でも多くの企業がホームページで各種情報、資料を配付しています。高速接続すると情報取得までの時間が短縮でき、結果調べる範囲を広げることができます。これは紙の資料を見るときに、捲る速度が速いと調べる時間の短縮により、調べる範囲が広がることと同じです。高速接続すると企業ホームページ上で多用される画像ファイルもほとんど気にならない速度で表示され、表示待ちの時間が不要です。
2)他社PDF資料のダウンロードが圧倒的に速い
多くの企業が、カタログ、会社案内、技術資料など、様々な資料をPDF形式でインターネット経由で電子的に配布しています。PDFは見え方が変わらないという点ではたいへん優れていますが、全てをダウンロードしなければ内容を見ることができません。高速接続するとPDFをダウンロードする時間が圧倒的に速くなります。数ページのPDFだとほとんど直ぐに表示されます。また数メガから数十メガのファイルでもダウンロード時間が少ないので、気にすることなくダウンロードできます。特に電子化されたマニュアル類のダウンロードの高速化は仕事の効率を高めます。
3)メイルの送受信が速い
添付ファイル付きのメイルでも素早く配信されます。パワーポイントで作った説明資料等ファイルが大きいものでも気になりません。特にプロバイダにあるメイル送受信機能を使う家庭、SOHOでは大幅な速度改善になります。
4)自営ホームページ、電子メイルサーバの応答が良くなる
ホームページサーバを自社内設置、運用している場合、高速接続することでお客様側でページを見る速度が向上し、ホームページの操作性が良くなります。電子メイルサーバを保有している場合、大きな添付ファイル付きのメイルでも短時間で送受信できます。
5)PCのアップデート(バージョン)の速度が速い
セキュリティ対策で頻繁にアップデートが発生するWindowsの更新ファイルのダウンロードが容易に実行できます。
上記の良い点はあくまで私が体感していることです。これらのことが必要のない方も多いと思います。ただ気を付けていただきたいことは「高速化して初めて実感できた」ことです。95年からインターネットを使い始めて、インターネットの便利さは体感していました。しかし高速化することによる「生産性向上」をこれほど感じるとは想像できませんでした。
ブロードバンド接続は情報の交換速度を改善し、生産性を向上させるものだと言えます。
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